◆4Cについて
・ダイヤモンドのカラット(Ct)
カラットは、ダイヤモンドの重量を指します。(1カラットは0.2グラム))一般的にはカラット重量が大きいほど高価になりますが、 カラット重量が等しい 2つのダイヤモンドでも、他の3つのCを考慮した結果、品質と価格が著しく異なることがあります。
大きさの目安(直径)
0.2ct/ 3.7mm 0.3ct /4.3mm 0.4ct/ 4.8mm 0.5ct /5.2mm 1.0ct/6.5mm
・ダイヤモンドのカラー (Color)
ダイヤモンドにおいて、色の欠如、すなわち無色性を評価する基準となります。 ダイヤモンドは無色に近いほど好ましく、価値も高くなります。 このような違いは肉眼では見えないものもありますが、その石の全般的な品質と価格に直接影響を与えます。
・ダイヤモンドのクラリティ(Clarity)
ダイヤモンドのクラリティは、内包物と傷の数や大きさ、形状、性質、位置を確認し、ダイヤモンドの外観への影響を考慮して判定します。完全に純粋なダイヤモンドは現存しませんが、その状態に近いほど価値は高くなります。
・ダイヤモンドのカット(Cut)
ダイヤモンドの形ではなく、ファセット(彫面)のプロポーションと配置、そしてクラフトマンシップの質を意味します。 ダイヤモンドのブリリアンス、きらめき、ファイアー(虹色)の量はカットによって決まります。 カットグレードにはエクセレント(EX)、ベリーグッド(VG)、グッド(G)、フェア(F)、プア(P)の5つがあります。
上の写真は、ダイヤモンドのカットグレードがエクセレント、グッド、プア(左から右の順)のものを表示していますので、それぞれを比べてその違いをご確認ください。
カットグレードがエクセレントのダイヤモンド(左)は非常に明るいです。 明るいエリアと暗いエリアのほどよいコントラストを示す均一のパターンを現し、鮮明なバランスの良い反射が見えます。 これはカッターが原石を最大限に利用したということです。
カットグレードがグッドのダイヤモンド(中央)はそれほど明るくなく、反射もそれほどはっきりせず、ダイヤモンドに暗がりやくすみがあります。
カットグレードがプアのダイヤモンド(右)は暗がりやくすみのエリアがずっと顕著です。
◆3EX(トリプルエクセレント)
カット=エクセレント、Polish(研磨)=エクセレント、Symmetry(対称性)=エクセレント
この3つの評価がエクセレントのものを3EXと呼び、高品質なダイヤモンドになります。
◆H&C(ハート&キューピット)
プロポーションが数字で評価されるのに対してシンメトリー(対称性)は感覚的な基準です。
ダイヤモンドからの光の反射像を調べる方法として、画像を用いてシンメトリーが整っているのを表現したハート&キューピッドに発展しました。よって「3EX H&C」は3EXの評価に加えてH&Cのパターンも見られる最高級のカット評価になります。
3EX H&C(外部リンク:中央宝石研究所)
鑑定書サンプル画像:
プロポーションレポートサンプル画像: